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Posted by 彩子 on 23.2011 日々色々 10 comments 0 trackback
年に一度の法定健康診断の日。

だけど私は、
朝からなんだか落ち着かなかった。

ほっそり細身の長男のお嫁ちゃんが、
帝王切開の手術で出産する日に重なったのだ。



長男は半休を取り、
新幹線でお嫁ちゃんの元に駆けつける予定が、
仕事が思うように終わらないと、

『 未だ東京やねん・・
  出先から直帰で新幹線に乗るわ 』

明らかに、
慌てた声で長男が私の携帯を鳴らしてきた。



私が長男を出産した時、
携帯もなかった頃。
個人病院の分娩台の上から
夫の職場に電話を入れ、声にならない声を出したっけ・。

立ち合い分娩なんて聞いたこともなかった時代。

夫は仕事も休めず、
生まれたと聞いてお客さんから祝い鯛を戴き、
氷を詰めた発泡スチロールの保冷箱下げて
特急に乗り、病院に駆けつけた。
実家の母が魚屋に頼み、刺身にして貰って
病院のベッドの横で、夫は一人缶ビールを開けていたっけ。

長男を産んだのも、
そんなに前の事でもないのにね。
この機に及んで、
息子が人の子の親になるなんて、信じられないよ・・。




しんとした健診センターの待合で、
お嫁ちゃんのお母さんから、
無事に女の子、生まれましたと電話を頂く。

極力声を抑えて、お礼を言い、
それなのに誰かに喋りたい気分だった。


次に当の息子から電話が入ったのは
尿検査の為にトイレで座った瞬間。


『 未だ病院には着いてないけど、
  無事に生まれたんて! 』

興奮した長男の声に私も煽られ、
うんうん、良かったね、おめでとう
と、言った傍から
私はうっかり・・全部出してしまってた~^^;


看護婦さんになんて言おうかと正直に話したら、

あ、おめでとうございます。
二・三滴あれば調べられますから~と笑ってくれた。

だったら、この紙コップの線はなんなのよ?と思いながらも
胸を撫で下ろした私は
孫が出来ても、そそっかしい婆ぁばである。




そして私と夫は、
お嫁ちゃんの母体回復に時間かかるのでは、と思いながら、
翌土日だともう退院してるとかで、
生まれた次の日、赤ちゃんを見に高速飛ばして行ってきた。


お嫁ちゃんのお母さんは、もうしっかり
孫を見る顔をされてる。

父親側の私も夫も、
お客さん状態でお祝いに駆け付けた感じで、
それはそれで、いたしかたないのかもだけど、ちょっと寂しい。

そうは言いながらも、
いっぱい抱っこして下さい、と
小さなちいさな赤ちゃんを横に寝かせたお嫁ちゃんが
写真を添えてメールをくれてた。


男の子しか育てたことのない私は、
女の赤ちゃんと言うのが珍しくて、ピンと来なくて、
それでも
未だ首の座らない、くにゃくにゃなその小さな命は、
それはそれは可愛らしかった。



・・・


そんなあどけない顔して眠ってるあなたも
悩みはたぶんあるのね
やがて大人になったとき
きっとわかるでしょう
どこにもゴールなどないこと
それでもそれでも走っている

長い時間をくぐり抜けあなたは
きっと見ることになるでしょう
今は果てしのない道のり
小さな足で走り始めたあどけないあなたへ


・・・


ちょうど、テレビで流れてた。

ユーミンの【バトンリレー】の様に、
受け継がれていくもの。
命、親から子へ。



こんな時代。
五体満足に生まれて来てくれてありがとう。
健やかに育って欲しい。


ただ、それだけ。






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