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ふたたび

Posted by 彩子 on 28.2012 女色 2 comments 0 trackback
仕事帰りの待ち合わせは
いつもながら、
知った人間に会わぬかと警戒する。

馴染みの居酒屋に足を入れる瞬間や、テーブルを案内される時、
あたりにぐるりと目をやり
客の面々に一瞥を投げかける。

そして、セーフとなれば
大丈夫、と変な自信を得、
後はつまみを口に頬張り、ビールやら山崎の水割りに興じる。



その最中に、
夫ではなくとも
たとえば見知った人が店内に入ってきたら、
一体どんな顔を向け、
近くであれば言い訳とまでは行かずとも
どんな挨拶の一つもするのだろう。


そもそもそんなコト、気にかけてたら
彼との時間なんぞあり得ない。
その思考回路がそもそも危ない。
慣れ、ふたたび・・。
あかんあかん・。




店を出て、
彼はあの場所に足を向け、
さも当然と私の前に仁王立ちになる。


もうっ・・て思うくせに、
そこは哀しい女のサガを味わいながら、
私は私で、中途半端な快楽を味わう。



匂いを付けたまま、
いや、其処までもなく、
立ち飲み屋で客として居た男性が始めたショットバーに
挨拶程度に立ち寄る。

つい今しがたの秘密を、
私はすっかり忘れてしまったように話に興じる。
全くもって
可愛げのないオンナだ。





それぞれの帰る場所に戻った後、
彼からメールが届く。


《 搾りだされたから眠たい、おやすみ 》


よく言うわ。
だから彼、キライだって・・・。






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