FC2ブログ

MISIAライブが連れてきたもの②

Posted by 彩子 on 11.2020 女色 0 comments 0 trackback
同僚の上の女の子は長男と
同じ小学校で同級生だった。
下の女の子も次男と同級生で
職場でも自然に仲良くなった。

同僚はご主人が自慢で
5歳も歳下なの
今でもサッカーしてるのよ、と
話してくれた。




小学四年の頃
サッカー部だった長男が
小学校の校庭を使っての練習に
ご主人が時々顔を出しておられたし、
女の子二人のパパとしては
我が家が息子二人だったので
羨ましがられもした。



2年も経たずに
我が家がこちらへ転勤が決まった後
送別会として
二家族でカラオケに行くことになった。




ご主人は、私と同僚だった嫁と
私の夫の目が無い隙を狙うかの様に
私の手を握ったり肩を寄せて来た。



見られたらどうするの?
と言う想いもあったのに
私はそのスリリングさが
嫌じゃなかった。





そのあと
私は一度だけ彼に逢った。


携帯も無い頃
多分、お互いの家人がいない時に
家に電話をして
逢引の約束をした。

たまたま、夫が
ゴルフか何かで家を開けた時だったと思う。







彼の車に乗り
ホテルで抱かれた。



こうしたかったの?と尋ねながら
彼は私に被さり
リズミカルに肢体を動かした。


その時の彼の耳元での囁き
指の這わせ方
身体を重ね合うからこそ迸る会話

そんな卑猥な記憶が鮮明に甦る。



多分もう二度と
逢うこともないだろうと言う解放感が
きっと私を大胆にさせたと想う。


そのくせ私は、
それまで散々
人に言えない事をして来たくせに
初めてよその男を
寝盗ってしまった罪悪感に苛まれた。






何年経った頃か彼女は
こっちに帰って来たら一度遊びにきてよと
公務員社宅を出て
新興住宅地に建てた家に私を招いた。


私は呼ばれるまま
彼女と彼の住む、
幸せを絵に描いたような家で
彼女の手料理を頂いた。



歌が上手かった上の女の子はその後、
MISIAのデビュー前のボイストレーナーに
レッスンを受けていた
でもとてもプロにはなれないと
自分で音楽事務所を立ち上げた…と
話してくれた。



そのあいだ
彼女がテーブルを立った時に、
彼は目配せをよこしたり
もう忘れてしまったけど
一言二言言葉を交わし
私は、罪を犯した者同士の
秘密めいた空気を共有した気がした。





彼女とは
今でも近況を交わし合う様に
年賀状を交換している。


最初の頃は連名だったのが
いつからか
彼女は私宛に送って来るようになった。


私は今でも
ご主人の名前と彼女の名前と
ふたつ並べて送っている。


大して考えもなく
だけど
年に一度は
あんな事をした愚かな女の存在を
ご主人に思い出させたい気持ちもある。


可愛くない女ね…。









 HOME