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ひと夏の秘密

Posted by 彩子 on 19.2010 女色 0 comments 0 trackback
彼と大人の夜の遠足みたいなコトやらかした後、

たまに独りで寄る例のお店に行ってみよかと彼が言う。
気まぐれなお店だし、
開いてたらねと言いながら
スカートの中の、
先ほどの痴態の置き土産が未だ醒めやらぬまま、
チャリを押す彼の横を並んで歩く。


売り物のアンティークな灯りを遠くに見つける。

あぁ、私の秘密の場所がばれてしまうと残念に思ったり、
彼とも共有したいと想ったり、
客商売に長けたマスターの目には
きっと夫じゃない男と映るだろうな、と想ったりしながら
【Bar Open】と描かれたボードをちらりと見る。

店の前に停めたチャり。

クスリと笑いながらドアーを開ける。



あぁ、と何やら驚かれて
カウンターの上を用意してくれる。

人懐っこい彼だから、
安心していられる。

色んなものに酔った私は
此処に居るだけでいいって気になってる。

ちょっと饒舌になってたかな。

これまで独りで寄ってた時とは
明らかに違う顔してたんだろう。

飛田新地やら福原やら
ディープな地名を平気で口にする私を
マスターはどう見たかな。
夫とは絶対こんな話、しないわよね。

万が一、これから先、
夫とここに来る事があるとしても
そこは上手に立ち振る舞ってくれるだろうけど。


私の分からない男同志の話しを
彼の横でちょっと嬉しく眺める。
長い夏のスカートの下は
何も付けていないのを
少し意識する。



店を出て、
彼とひとつの秘めごと。

夏だから許して。






暑くって狂ってしまいそうな夏だけど、
ちゃんと季節はめぐってる。


エアコンは入れずに
サッシを開け放つ。


鈴虫が鳴いてる。




ちいさなあきみつけた。









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