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おねだり

Posted by 彩子 on 15.2010 女色 0 comments 0 trackback
私の仕事が終わる頃、

《 今呑んでんねん 》と彼からメールが来た。


どうやら彼は独り酒。

そのお店は私の職場の元先輩の
訳アリ奥さんのお店だったから、
なんて返そうかなぁ、と思ってた。


《 咥えてあげた? 》

ご主人のを・・って事だろうけど、

《 あほ! 


ほんまにもう、
ど~してそんな発想しかないの??
・・と思ってると、


《 立ち飲み屋の下で、咥えてもろたら気持ちええやろな 
  頭押さえてね 》

だの、

《 出すまでしゃぶれ、ゆうたら出来るかな? 》

だの、あほメールは止まらない。



《 時と場合に拠るかな 》と返して、

その二十分後には
彼の言う、立ち飲み屋に二人は居た。



電車が着いて、
この前の所やでと言われた立ち飲み屋に向かっていた途中、

そう言えば、
『 おばあちゃん~ 』 だの、
『 グランママァ! 』 だの、
背後から声がしていた。


だけど、
未だあたしは、
お江戸のお嫁ちゃんのお腹に、
やや子が宿ってる実感なんて無いのである。


後ろを振り返るわけないし、
まさか彼が叫んだなんて思う訳が無い。



なんで気づかんかったかなぁ? だの、
さっきの、時と場合ってのは・・なんだ?だの、
逢う早々彼は、いい具合に酔っている。



『 あんなん、履いたらええのに 』 と、
カウンターで呑んでた網タイツのケバイおねえちゃんに、目の保養をしている彼。

彼は、グランママと叫ぶかと思えば、
こちらの事情に頭は及ばず、である。




スニーカー出勤で良かったと思いながら、
生の牛刺しとミックスホルモン焼きをアテに、
立ち飲みでの生中とハイボールは、空きっ腹に堪えた。



私も酔った頭では
彼の行きたがった場所に付いて行くコトなんて
なんてこと、なかった。


さすがに立ち飲み屋の人前ではなく(あたりまえ)、
二人きりのアブな場所で
彼は私を跪かせ、喉の奥に衝き立てる。


ジーンズのウエストから手を入れ、弄りながら
『 お、ストッキング履いてるやん 』と
彼はお尻を撫でまわす。
前を向かせ、
指を入れて来る。


『 なんで濡れてるんか? 』

知らないよ、ソンナコト。




私は、自ら腰を振った気がする。
おねだり、した気がする。


彼は上の口だけのつもりだったみたいだけど、
私、酔ってたから、
下の方でも欲しかったんだ、きっと。



夫との温泉宿では、腰振ったらあかんでと釘をさされたのに、
こんなアブな場所だし、
【俺ならええで】、とでも彼が言った気になってたし。
そして何より
【酔っ払いの彼】、だったし。





バスのロータリー。

私は乗り場のベンチに座ってバスを待つ。
見るとは無しに彼の方に目をやる。
電話をしてる彼の姿。
そして彼のバスの方が先に出る。

私が座るベンチの前を、
彼を乗せたバスが通る。
最後尾の座席に彼の頭が見える。
手をあげて後ろに向かって手を振っている。
何やら下向いてるから、
メールでも、送ってる?




《 デザートは美味しかった 》

《 かな? 》


ほら、
iphoneの指がまた滑って、
二回に分けてメールが来る。



《 なんで、そっちが先に行っちゃうんよぉ・・ 》


《 彩子はしっかりベンチで反省しなさい
  そして、帰って瓶を入れなさい 》


《 何を反省するの?? 》


《 謙虚な姿勢が大事であるぞよ 》


《 おねだりなんてしないでって?
  
  ・・今夜はありがと 》



もちろん、
瓶なんて
入れてないし。




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