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嫁と姑のあいだ

Posted by 彩子 on 01.2011 日々色々 0 comments 0 trackback
夫が一人、実家に帰省したのは
北海道に飛んだ数日前のこと。
実家を気にかけながらも、盆には帰省できなかったので
慌ただしくもどうにかやりくりしたのだ。


透析患者の舅は
二日に一度病院の世話になるので、
かえって、何処かに異常が出たり
本人から何かしらの訴えがあれば、
処置はされるのであるからにして、
けっこう目は行き届き、長生きしてくれている。

わがままだった舅は、
所謂、まだら呆けを呈しているが、
可愛い年寄りになっているように見える。

その義父の世話をする義母の老いを感じて夫は戻ってきた。
ちょっと気になると、帰って早々口にした。


もともとB型の典型、加えて九州人。
あ! これ言ったら件の何がしの政治家の二の舞になるが、
まさに、ごーいんぐまいうえい、な姑であるからにして、
その色がますます強度を増し、
一方的に話を機関銃のように喋りまくり、
話をフルだけふって、こちらの返事は全然聞いていない。
これって、認知症の始まりか?と思しき状態だったらしい。



帰省する都度、それぞれにお小遣いを渡しているが、
なにか一贈ったらその倍贈ってやる、のが姑である。

良く言えば気前がいい、
お金が無くなった、不安だ、と夫に窮状を訴えられたからには、
もうそんなにしてくれなくてもいいのに、
こんなものが入っていたり^^;


110926_2020~01-1

他にも夫婦二人暮らしには食べきれない程の美味なる食料品をしこたま入れて
近所の商店街から送らせるのである。


もともと、
届け物、宅急便、手紙の類は、
届きました~の電話を速攻しないと、姑は機嫌が悪いのである。

それでなくても、再配達して貰い受け取ったので、
お礼の電話がかかるのを今か今かと待っていただろう姑に気が気でなかったから、
私は紐解きながらすぐに電話はした。

そして、嫁からのそんな電話はカウントされないからにして、
当の可愛い息子(夫)から
美味しく食べたよ~、と声を聞かせるつもりにしていたので、
北の国から帰った夫に、速攻電話を掛けて貰った。



荷物が何時着いたか、どうやって食べたか、美味しかったかと
矢継ぎ早の質問されるのが面倒だから、
贈って貰うのもありがたいやら、ちょいと面倒ちいやら、・・と
夫は本音をのぞかせる。
義母から、心細くなったお金の話が出始めた、からでもある。


葬式代やら墓の心配など、実家で散々聞かされた夫は
大丈夫だから、ちゃんと考えてるからと、
えらいカッコしいな言葉をかけたらしい(ドキッ)。


そうは言っても、
いくつになっても
ちゃんと御飯は食べとうね?、と言うことで
せっせと息子が喜びそうなものを詰め(させ)て、
親にとっては愛の宅急便、なわけである。



夫の実家からお届けものがあると、何はさておき速攻連絡するのも、
用事がなくても、週末は元気にしてますか?コ―ルをするのも、
うちでは、もう習慣になってしまっている。
それは、ちゃんと息子にも受け継がれているようで、
家に帰ってきたら、すぐさま爺ちゃんちに電話かけとかんと、と言いだす息子達ではある。
親の背中を見て育ったのか?(自画自賛)




長男のお嫁ちゃんから
実家に帰らせていただきます、とメールを貰って
よう出来た嫁や、と言いながら、

着いた、の連絡ないねぇ
もう東京に戻る日やんか、何にも連絡なかったねぇ、
むこうのお母さんは10日も孫ちゃん見れていいねぇ・・と、
夫も私も、こうぼやいているのである。

姑になんだかんだ言いながら、
お嫁ちゃんやら長男にはこれである。

どっち向いても、自分中心の物差しで測っている。
我が儘なものだ。





松茸入りの宅急便が届いたお礼の電話の時。


『 ありがとうございます。
  わたし、自分でまったけは買ったことないですからとっても嬉しいですぅ。
  でも、勿体ないですから、
  おかあさん、これで最後にして下さいね~。
  高いものですから 』

言わなくてもいいこと、思わず口に出てしまった。
嫁としての私の本音だった。


『 せっかく贈ったのに
  彩子さんが、もう最後にして下さいって言いよったばい 』

夫が姑に電話した時、こう零したらしい。

そう、
言っちゃあかんかったのだ。



未だ若かった頃、
私に対する愚痴、みたいなもの
姑は多分言いたいことも百もあっただろうに、
夫には零していても、
私の耳に聞こえてこなかったのは、
夫の腹の中に納めてくれてたのかもしれない。

そして、姑も年老いて来て、
夫にこう、思わず零したのだろう。

それを私に言った夫は、長男が結婚して今、
私は姑の気もちに思いを馳せることができていると思い遣ったのか。


全くもって、不出来な嫁である。




・・で、
贈って貰った松茸。


焼いた松茸を割き、カボスをじゅっとしぼり酒のアテに。

半分松茸御飯にして、
これも送って貰った糠漬けをぼりぼり食べながら、

結局、美味しいおいしいと夫と食した。



窓を開ければ、
金木犀のいい匂いである。






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