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おかあさん

Posted by 彩子 on 16.2013 日々色々 3 comments 0 trackback
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母の引越しというよりも
私の引越しみたいだった。

お姫様母ちゃんは
何をしても、きつか~と言い悄気込む。

そりゃそうだわ
齢80にしての二箇所への宿替えなんぞ、
現役世代でもしんどいというもの。

亭主から言わせれば、
道楽道楽!と。


先代から旧知の茶道具屋の主人に一切を任せ、
社が出来上がったら、
さてさて教えに参上しようかとでも思しき母は
大先生の風情も出てきてよさそうなものの、
他人様に気を遣いすぎくたびれ果てている。


祖母の代からの着物を捨て切らず、持ち歩いてる母の箪笥は、
部屋が手狭になって半分処分してきたというのに、
肝心の着物は全部持ってきて、
どげんして仕舞うとね?と
箪笥に入りきれず、ダンボール4箱分は
あんたが帰ったら自分で片付けるけんと言う。
その他殆どは娘の私が荷解きをし、家具をセッティングした。
さてさて、私が帰ったら、
母はどこに何があるか、探し回るだろうと容易に想像できるわけで、
書類探しばかりに時間を取られ、
私は、引き出しひとつひとつに、何が入ってるかメモを貼り付け・・
五日間、母の住まいを片付けてきた。


三度の食事を供するレストランで一緒に食べ、大浴場に入り、
とても親子と思えない人見知りする母のために
会う人会う人に挨拶をし、
新しく入居しました、よろしくお願いしますと愛想を振りまき、
耳の遠くなった母を紹介して回った。
あぁ、遠くから手伝いにこられた娘さんね、娘はいいわね~と
はいはい、男の子しか産まなかったあたしは将来どうなるのよ、と苦笑しながら母の横に立つ。


何度言っても、同じことを尋ねる母は、
充分すぎるほど緊張しているのだろう。
書類を無くし、どこにしまったかを見つけ出せず、探し物ばかりしている。
そして、何もできんくなったと泣く母。
あんたが帰った後のこと考えたら・・と
先を読みすぎる母は一人で心配事を増やしている。
一人になったらなったで、
なんとかなるのだ、していくのだ。
その為に似たような環境の人たちが住む、シニアマンションに決めたのでしょう?
お母さん、これから自分の為に時間を使って、楽しんでよ
何も残さなくていいのだから。


大概言い含めて、くたびれて
正直、逃げ出したくなる気持ち半分で、
帰りの飛行機に乗ったときは
ふらふら娘だった。


ぼぉっとした頭で窓の外を見る。
来た時と又別の想いで雲海を見る。

空高く眼下を眺めれば、
人の暮らしのなんとささやかなことよ。

当たり前のことに気づかされただけでも
今回は飛行機にしてよかったな。


母の、新しい暮らしに乾杯!




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このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013.10.17 21:57 | | # [edit]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013.10.17 22:02 | | # [edit]
何度も送ってくださってすみません。

《素敵な》処に移ったのですが、
ボケてしまったんではないかと、悲しくなるとばかり愚痴ります。
ほんとにボケてしまった人は、そんな事言いませんし、
大丈夫よ~と言ってますけどね。
親の老いは、子供の方が一番認めたくないのではないかとは思います。

いつもありがとうね。
2013.10.20 11:13 | URL | 彩子 #- [edit]

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