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介護帰省②

Posted by 彩子 on 27.2014 日々色々 0 comments 0 trackback
先の連休での帰省、
少しでも早く帰ってあげようと、
私だけ先に、朝早いのぞみで母の元に帰っていた。

夫は仕事を終え、その夜の遅いのぞみに飛び乗り、
夫の実家に独り帰省した。


今や誰も住んでいない古い一軒家、
立て付けが悪くなり、
玄関の鍵も言うことを聞いてくれず、すんなり開く事はまれで、
実家だというのに、ボストンバッグを下に置き、
真っ暗な中で、鍵穴とにらめっこして悪戦苦闘するのも、
通りがかった人が見たら、こいつ空き巣狙いか?と思われかねない有様。


年老いた親を看るのは、やっぱり娘の方が熱心で気遣いも違う。
そう、あたしだって兄貴より(苦笑)

こちらも遠くに住む義姉も仕事のやりくりを付け、
少なくとも私たちよりは頻繁に帰ってきてくれるが、
それでも、苦労して入った家の中はかび臭い。


そんな夫の家に私は翌朝向かった。
夫と待ち合わせしてレンタカーを借り、
まず姑の施設に向かった。


大きな民家を改造した住宅型の老人ホームにいる姑は
そこに落ち着くまで、急性期病院、リハビリ病院と施設を渡り歩き、
環境が変わる事に姑なりにストレスがあっただろうし、
脳幹梗塞の影響からか情緒不安定で、スタッフに悪態を付いていた姑も、
その顔は少し穏やかになっていたし、
味にうるさかったあの姑が、
此処はご飯が美味しいと言い、みんなようしてくれる、と言ってくれたのには救われる。

ただ、
左半身麻痺が残って姑自身が介護される立場なのに、
舅とは此処で一緒に住むのは嫌だから、
他で舅の施設を探して欲しいと懇願する。

60年もの間、
大概、舅の世話を焼いてきた姑。
自分がもう世話をやいてやれないのに、
例えば汚い格好をしていないか、と一緒にいれば目に入って気になると言う。

事実その後、
入院している舅を外泊させて、姑と面会させた時、
髭、剃っとらんね、と舅の顔を見るなり言った姑だった。

舅は、姑に面会させても覚えていない。
痴呆ゆえの、何度も同じことを繰り返し尋ねる舅と又あの生活に戻るのは嫌だと、
姑はかなり不安定な物言いをする。
大概、トラウマになっているんだろうね、と夫が言う。

舅といえば、
若かりし頃の姑の記憶が大部分を占めているのだろうか、
透析の病院に入院させてもらっているそのベッドの上で、
几帳面な日記の次の日のページにまで、
《 早く彼女に逢いたい、もっと優しくしてやれば良かった・・ 》と書き綴る。

ベッドのテーブルに開いたままにしているものだから、
看護師長がそれを読むとはなしに読んで、
ラブレターですね、これはもう、とおっしゃった。
男の方が、いくつになってもロマンチックなのだ。

舅姑が同じ施設に居てくれたら、子供としては都合はいいが、
姑の気持ちを尊重してやることに。


こうして、姑の施設が落ち着いたものだから、
舅もいつまでも社会的入院もさせてもらえず、
バタバタと施設を見て回った。
同じところを三回は訪問した方が良いらしいが、
義姉が一度見に来て、
うんと言えば決まってしまいそうだ。



姑の居る施設の代表者は女性で、
もともと介護業界におられたらしいが、
自分の親を入れた施設が大概ひどくて、
それなら自分で立ち上げようと、独立して始めたらしい。

だからそこには、自分の両親とお姑さんも入居されている。
身内が居るのだから、利用者側の気持ちも理解したうえでの施設作りを期待している。

私の長男と同世代の息子さんを他県から呼び寄せ一緒に手伝わせている。
そのお兄ちゃんがむちゃイケメン!

カーテンひとつの仕切りの横には、
96歳の寝たきりおばあちゃんが居る。

もう一人、髪の毛を今風にした我が息子よりも明らかに若いお兄ちゃんが、
ゆっくりと話しかけながらおじやを口に入れてやっている。
聞けば、この春から栄養専門学校に行くという。
アルバイトさせてもらってます、と
なんだかチグハグに見える光景の中、笑っていうのだ。代表の甥っ子だという。

規模の割にスタッフも満たされているように見えて、
家内工業での施設も悪くないな、と思った。


何より、自分のじいちゃんばあちゃんの世話をもする仕事を選んだ若者たち。
頭が下がる。

でも他人だから割り切れることもあるだろう。
代表の女性は、肉親だからこその葛藤もあるだろう。




いつぞやの、週間ダイヤモンドの【親子で選ぶ老いの住まい】が理想だったが、
判断能力がなくなってしまったからには、
子供の都合で選んでしまいそうな、老いの住まい探しに私たちはなってしまっている。

遠距離の難しさもある、とは言い分けかな…。












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