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ゆらゆら

Posted by 彩子 on 01.2017 女色 0 comments 0 trackback
十五年ほど前
初めて息子達を留守番させて、
夫の職場の先輩夫婦と二組で一度訪ねた、
一日一客のみの民宿に
も一度行こうかと、
ストレス溜まりまくりの夫が言い出した。
だったら温泉めぐる?と
急遽週末の小旅行となった。


その地は私にとって、
せつない想い出が
舞い戻る処。
それは、何年経っても。

せつなさの度合いは薄れて来ても
その地を行かなくとも
土地の名を聞けば、
直ぐにあの頃の自分が蘇る。

だから美作三湯、
湯原温泉は避けたかった。


行ったことあるし、で
夫の提案から逃げた。

そして
検索して
此処に決めた。





ふらりと立ち寄ったと言うのに
人はまばら、
海抜700メートル、
岡山で一番
空に近い所にある温泉。

眼下に見下ろす梅雨の合間の翠。
まさにこんな所があるなんて。




そして、その日の宿へ。
懐かしい民宿のおじさんおばさんが
満面の笑みで迎えてくださった。






寝具も自分達で敷くし、
お酒も持ち込み可。

親父さんが、
ほれ 枕カバーと、言いながら
障子を開ける。

未だ食事中だったので、
親父さんもいかが?と
お酒を勧めた。





一日一組だけの民宿だし、
親父さんは客と喋りたくて仕方ない感じで、
いらんいらんと言いながら、
冷蔵庫の大瓶麦酒を軽く空けた。

私は母屋の台所に走り、
親父さんの口の開いたパックの焼酎を
おばさんから貰った。

親父さんは饒舌になり、
夫もご無沙汰していた、
15年間の山の様な話をした。

親父さんはお世辞も巧く、
こんな奥さんだったら
あんた達も未だ未だ仲良いだろう?と
核心を突いた話に流れて来た。

年季の入り過ぎたレス夫婦には
そっち方面の話題は苦笑ものだった。

後で夫が、
親父さんは(私に)興味有りだったね、と
口にしたのは、満更でもなく、
又、夫の口からそんな事聞くのは意外だった。


そんな雰囲気になっても
いつもの様に当然ながら平和に夜は更け、
翌日朝ごはんの後、
裏の畑行くか?と親父さんに誘われ
夏野菜の収穫をさせて貰った。




もうずっと前、
【きょうのワンコ】に出た、
人懐っこかった芝犬は、
人間で言えばふた回りも若いお嫁さんを貰い、
沢山の仔犬はあちこちに貰われて行き、
そして一昨年亡くなったらしい。
残った嫁ワンコは、控えめで
それでも私達が民宿を後にした時は、
親父さん達と見送ってくれた。


そして、
もひとつ温泉に入り、
気持ちよ過ぎて、
私は夫との待ち合わせの時間を
大幅に過ぎてしまって
機嫌を悪くさせてしまった。

それでも
歴代のミス湯郷が絶賛すると言う
温泉化粧水を夫は見つけ、
うちのお土産にこれどう?と勧めた。



昨夜の親父さんの言葉が後を引いてる?
…多分、私の考え過ぎ。

そう言えば
酔っぱらった親父さんの進入と、
夜半に降り出した雨で、
楽しみにしていた蛍は
見に行かないままだった。



津山ホルモン焼きうどんをお腹に入れ、
道の駅に寄り、
小旅行は終わった。



アラ還の夫は
何か考えるものでも有るんだろうか?







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