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原点回帰

Posted by 彩子 on 04.2018 女色 0 comments 0 trackback
其処は
懐かしい男を
受け入れる為 だけの穴になった




小さなキスを受けた瞬間
私は あの頃のオンナに舞い戻っていく
自分でも
戸惑うばかりに…


そうは言っても
想定外、と思いながら
いつの日か
こんな日が訪れるのを
待ち望んでいた私が居たような気もする





25年の時が流れているのに
身体を合わせた瞬間

私の好きな扱われ方
溢れる身体の添わせ方を
彼は今のこの私に施した

それはそう…
其処を見据えて 的確に
打ち込んでいく みたいに
昇り詰めるように導いた



あぁ
どうして
憶えてるの…?



身体中の感覚が研ぎ澄まされ
狂おしいほど
淫らに
女に堕ちていく



覆い被さる彼の鎖骨が
私の鎖骨に当たる
その痛みが嬉しかった



駅近なのをいいことに
彼はぎりぎりまで
私を夢中にさせた




時間が気になりながらも
彼のベッドで
ほんの一瞬 微睡んでいた


シャワー浴びといで と言われて
躊躇いがちに
ベッドから離れたのは
あの頃の身体と違う私がいたから



彼に借りたバスタオルで
身体を隠しながら
でも
充分に見られていたのに
もう若くないけん…って



誰しも
おんなじように
歳取るったい


あとで彼はそう言って 笑ってた




ふたりで並んで歩き
のぞみ 間に合うかな?と
不安気に言うと、

あの信号変わったら走るけんね

そう彼は 私に声かけた

なんだか子どもみたいに
長い脚の彼の後を
私は付いて小走りになった

ついさっきまで
自分のオンナの性(さが)に
翻弄されてたくせに…。




改札を通って
人混みの中 振り返った
未だ こちらを見てくれてた




滑り込んだのぞみの車内で
一番搾りを開けた


間に合ってよかったね
こっち来たら
いつでも
又おいで



社交辞令でも
そう言った彼。

嘘でも嬉しかった




……



そして一月後

又 あちらに帰ったけど
彼と連絡は取らなかった。
本と言うと
それどころじゃなかった。

だけど
過去も今も
見知っていてくれる男がいる

そんな小さな心の拠り所を
再確認しただけで
わたしは嬉しかった。



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